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韓国映画『アダダ』を観る [韓国あれこれ]

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〔「アダダ」役を演じたシン・ヘス(左)〕 

韓国映画の『アダダ』(原作「白痴のアダダ」・1987年作品)〔こちら〕を観た。
社会性を含んだ映画ということもあってかなりの国際的評価を受けた割には、韓国ではさほどの評価はされなかったという。
 
アダダとはこの映画の主人公の名前。耳と口が不自由な、いわゆる聾唖者を描いたもので、監督の林権澤(イム・クォンテク)作品のひとつ。
 
物語りは日本の植民地下であった1920年代の片田舎。「両班」(ヤンバン=貴族階級)の家に生まれたアダダは、生まれながらにして耳と口が不自由で、そのため嫁ぎ先がなかなか見つからなかった。両親は心配し、田畑を持参させ没落した「両班」の息子・ヨンファンのもとに嫁がせる。
 

秋の収穫でいくばくかのお金を手にしたヨンファンは、そのお金を持って久しぶりに近隣の街に。アダダへのクリームのお土産を買ったりもするが、そこで偶然に小学校時代の悪友と出会い、誘われるがままに酒場に。そのうちに女遊びを覚え、仕事も満足にしなくなる。

やがて現金を持ったヨンファンは満州にわたり、事業に成功。大金を手にして、さらに妾まで連れて帰郷する。けなげに夫の留守を守った妻のアダダに対して辛くあたり、ついには家から追い出してしまう。アダダはやむなく実家に戻ろうとするが、厳格な父は「両班」のしきたりを盾に出戻りを許さない。 

途方に暮れたアダダを優しく迎えてくれたのは、幼友だちのスリョン。 

アダダとスリョンは、貧しくも幸せな生活を送る。ある時、アダダが大金を持っていることを知ったスリョンは、そのお金で土地を買おうと言い出した。過去のお金にまつわる苦い経験がアダダの脳裏に去来し、衝動的にそのお金を湖に投げ入れる。

スリョンはアダダに激怒し、そのお金を拾ってこいと命じる。しかし湖に飛び込んだアダダは、二度と浮かび上がってくることはなく、スリョンは失ったものの大きさに愕然とする。

ストーリーは比較的単純。おそらく原作者と映画の監督は、障害を持つ人々への深い理解と同情を示そうとしたのだろうが、ただ1920年代という“時代”からして観客にその訴えは十分に届いたろうか。

話題性はあったものの、林権澤作品としては物足りなさが残った・・・そんな映画でした。 


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コメント 3

はなだ雲

スリョンってば、自分で湖に飛び込んで
自分でお金拾ってくれば良かったのに・・
by はなだ雲 (2015-10-20 03:26) 

krause

この映画、DVDが入手できるなら観てみようと思います。
by krause (2015-10-22 19:38) 

cocoa051

☆niceを頂戴したみなさま、ありがとうございます。

☆はなだ雲さん、ありがとうございます。
お金は人の心を蝕むということなのでしょうか。

☆krauseさん、ありがとうございます。
ボクもDVDを借りていないのですが、あるいはあるかも
知れませんね。
by cocoa051 (2015-10-23 19:58) 

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